【 本の紹介① 】ひろったらっぱ
今日は、子どもたちにお勧めする絵本の紹介です。
メイジョー学院では子どもたちの文章読解力を養うため、定期的に本の紹介をしていきます。
紹介した書籍については、学院から貸出もいたしますので、読んでみたいという方は菅沼までお問い合わせ下さい。
冊数が増えてきたら、子どもたちが自由に本を読める「メイジョー文庫」というコーナーも作る予定なのでお楽しみに!
今日は新美南吉[作]の「ひろったらっぱ」をご紹介します。
新美南吉といえば「ごんぎつね」で大変有名な地元愛知県・半田市の作家さんですね。
その他にも「手袋を買いに」なども教科書に掲載され、子どもたちに馴染み深い作品も多いです。
「ひろったらっぱ」は、戦争で手柄を立てようと出掛けた男が、途中で戦争のために田畑を荒らされた村人の姿を見て、戦争に行くのは止めて、復興の手助けをするというお話です。
反戦的な内容は現在の社会情勢にもとても通ずる点があり、子どもたちにも理解できるストーリーでとても伝わるものがありました。
加えて絵のタッチにとても味があり、話に入り込むのを手助けしていますね。
さらにこの作品が描かれたのは日本が戦時中の1935年なんです。
その当時の日本でも反戦を公に表明すれば取り締まられる時代に、とても勇気のある行動だと思いました。
本の内容だけでなく新美南吉の新たな一面も知れて、とても学びのある一冊でした。
ご興味ある方はぜひメイジョー学院まで。